研究概要
生体における情報処理の司令塔である脳の働きは現在でも多くが未解明です.本研究室では,脳の働きを理解すると共に,失われた脳の情報を電子機械から伝送することで,脳本来の情報を補償する技術の開発を行っています.第一に,脳の構造と機能の理解を目的として,脳の活動計測を個体の様々な階層性レベル(単一細胞,細胞組織,全体脳)で行っています.また,第二に,微細加工技術を利用して,脳計測に応用する高性能なマイクロデバイスを開発しています.特に,開発した技術を用いて,聴覚補償用デバイスを製作し,音情報処理における電子機械による神経機能拡張を探っています.
こうした研究を通じて,将来的に医療や福祉に役立つ音情報処理分野での技術革新を目指しています.
キーワード
- 微細加工技術を用いた聴覚補償技術開発
- 機械による聴覚中枢系の機能拡張
- 音声知覚の神経機構の理解
教 員
- 教 授: 舘野 高
- 准教授: 西川 淳